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6月プログラム「めざせ!ぶんぼうぐデザイナー!」2日目 イベントレポート

6月プログラム「めざせ!ぶんぼうぐデザイナー!」2日目を実施しました

この日のテーマは、
「つくる・つたえる」

1日目に見つけた「あったらいいな文房具」のアイデアを、企画書や試作品、POPにまとめ、最後はめん嘉書店さんの文房具売り場でプレゼンする日です。

今回は、1日目から続けて参加してくれた子に加えて、2日目から参加する子もいました。
そのため、はじめに改めて「文房具のデザインを考えるときに大切なこと」を確認しました。

文房具のデザインには、
困っていることを助けること
『使ってみたい』『楽しくなる』という気持ちをつくること
そして、形や色、名前にも意味があることが関わっています。

便利なものを考えるだけでなく、使う人の気持ちや、使う場面を想像することもデザインの大切な入り口です。

もう一度、文房具売り場へ

活動の前半では、めん嘉書店さんの文房具売り場をもう一度見学しました。

初めて参加する子は、
「どんな文房具があるかな?」
「自分が気になる文房具はどれかな?」
という視点で売り場を観察しました。

【お気に入りのものを見つける(キャラクターや、中身が小分けできる入れ物に注目するこもいました。)】

1日目から参加している子は、さらに一歩進んで、
「商品はどう並べられているかな?」
「POPや値段表示はどうなっているかな?」
「手に取りやすい場所に置かれているかな?」
という“売り場の工夫”にも注目しました。

【売り場の工夫も観察】

見学後の共有では、子どもたちからとてもおもしろい発見が出てきました。

「子どもが見やすい低いところには子ども向けの商品が置いてあって、高い棚には大人向けの商品が置いてある」

という気づきです。

さらに、その発見に関連づけて、
「スーパーでも、子どもが取りやすいものは低いところに置いてあることがある」
と、自分の生活経験と結びつけて話してくれる子もいました。

文房具売り場の観察が、単なる“商品を見る時間”ではなく、
誰に向けて、どのように見せるのかを考える学びにつながっていたのが印象的でした。

アイデアを、かたちにする

売り場で見つけたことや、お気に入りの文房具を共有した後は、それぞれの「あったらいいな文房具」を考えたり、1日目のアイデアをさらに深え、試作品を制作する時間に入りました。

実際に手を動かして、紙を切ったり、貼ったりする試作品制作をし始めると、一気に熱量が上がったように感じました。他の人にイメージをしてもらえるように、リアルにより近づける声かけを行いました。

ある子は、鉛筆削りがなくても手で鉛筆をむくことができるような鉛筆を考えてくれました。
「鉛筆削りがなくても使える」という便利さに注目したアイデアです。さらに、鉛筆と消しゴムが一体になり、消しゴムは使うときだけ出せるようにつまみをつける「のりけし」案も考えていました。どちらも、持ち物を減らしたり、一つの道具に複数の役割を持たせたりする、多機能性を意識したアイデアでした。

【「のりけし」の試作品を制作する様子】

別の子は、シャープペンシルの芯が入れにくいという困りごとから、芯を入れる口が広いシャープペンシルを考えてくれました。
これは、「使っているときにちょっと困ること」にしっかり向き合ったアイデアです。普段は見過ごしてしまいそうな小さな不便さを、自分なりの商品企画につなげることができていました。

【シャーペンの芯を入れやすいようにした試作品】

また、文房具売り場で見つけた「入れる場所がたくさんある入れ物」から発想を広げた子もいました。
ペンを入れる穴をたくさん作り、しっかりと収納できる筆箱のアイデアです。さらに周りをカラフルな絵で飾り、便利さだけでなく、持っていて楽しくなる見た目も考えていました。

【鉛筆を入れることができる ケースを試作する子ども】

別の子は、小さなシャープペンシルに注目しました。
小さいから持ち運びやすい、ケースに入れなくても気軽に持てる、という良さを見つけ、そこに動物の飾りをつけて、かわいく使いたくなる文房具に発展させました。試作品では、紙を丸めたり、セロテープで耳をつけたりしながら、イメージを形にしていきました。

【セロテープで作った耳や、シャーペンの先までこまかく試作品を制作】

1日目から継続して参加してくれた子は、前回考えた「着せ替えできるボールペン」のアイデアをさらに具体化しました。
既製のボールペンの中に、自分で描いた絵を丸めて差し込み、気分に合わせて模様を変えられる仕組みです。さらに、「書いてすぐ触るとにじむ」という困りごとから、“にじまないインク”という機能も加えました。

【ボールペンの内部に、自分で描いた絵を入れた試作品】

名前も工夫されていて、「にじまない」という特徴が伝わる言葉と、レインボーの華やかなイメージを重ね合わせた、楽しい商品名を考えることができました。

いよいよ、めん嘉書店さんへプレゼン

最後は、めん嘉書店さんの文房具売り場でプレゼンを行いました。

【店主に、企画した文房具をプレゼンする子どもたち】

時間の関係で、十分なリハーサルはできませんでしたが、子どもたちは自分の番になると、企画書や試作品を見せながら、自分で考えた言葉で一生懸命説明していました。

【自分たちのアイデアを説明します】

緊張している様子もありましたが、
「これは、こういう困りごとを助ける文房具です」
「ここを工夫しました」
「こういう人に使ってほしいです」
と、自分のアイデアを相手に伝えようとする姿が見られました。

【店主さんもとてもよく聞いてくれていました】

発表後には、めん嘉書店さんから一人ひとりのアイデアに対して、あたたかいコメントもいただきました。

子どもたちにとって、自分の考えたアイデアを本屋さんの文房具売り場で発表することは、とても大きな経験になったと思います。

【試作品を見せながらプレゼン】

考え、伝える

今回の2日間では、文房具をテーマにしながら、
観察すること、
困りごとに気づくこと、
使う人の気持ちを想像すること、
アイデアを形にすること、
そして相手に伝えることに取り組みました。

「文房具をデザインする」と聞くと、きれいな見た目を考えることをイメージしがちですが、実際には、使う人の小さな困りごとや、「もっと楽しく使いたい」という気持ちに寄り添うことが大切です。

子どもたちは、身近な文房具をじっくり見つめ直しながら、
「こんなふうになったら便利」
「こうしたら使いたくなる」
「こうすればお店で伝わりやすい」
という視点をもったのではないかと思います!

最後の感想では、
「緊張したけどちゃんと言えた」
「いろいろ工夫して、自分の考えたものが作れてうれしかった」
「みんなのいろいろな考えになるほどと思った」
といった言葉も見られました。

自分の考えを形にし、誰かに伝える。
そして、友だちのアイデアからも学ぶ。

文房具という身近なテーマを通して、子どもたちの中にたくさんの発見が生まれた2時間になりました。

ご協力いただいためん嘉書店さん、参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

滋賀県近江八幡市 あづち図工室 宮嵜

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